2020/02/07 15:09
立春を過ぎお雛様を飾る時期になりました。
私は子供のころは3月3日あたりから飾っていたように思います。
お内裏様の刀を抜いたりさしたり、グラデーションになっているお雛様の着物を眺めたりして楽しみました。
今回のご紹介の桜橘はつまみ細工で羽二重という薄い絹で作っています。
吐息で飛んでいってしまうようなとても薄い布を使いました。
本当に飛んでいくので製作中風が吹く日は窓を開けられません。
色目は桜が紫がかったマゼンタ色のぼかしで橘は緑と青の間の色です。
いつもはかわいいピンクや緑を使うのですが、
桜の季節に葉が赤いものを見て作ってみようと思いました。
赤い葉の桜は山桜の種類のようです。
少し落ち着いた印象を受けます。
今回の桜橘のイメージは大人のひな祭りです。
台は根来塗りという漆塗りです。
黒を塗った後朱を塗り重ね研ぎだすので少し黒い部分も出ています。
木目の風合いがよく出ており温かみがあります。
サイズ:桜-約8.5~9.0㎝(横、奥行)×約10㎝(高さ)
橘-約8.5~9.0㎝(横、奥行)×約10㎝(高さ)
桜の中には薄いピンク色のつぼみもあります。
※お届けは貼り箱にてお送りいたします。
ひいないろでは他の桜橘などもご覧いただけます。
製作のはじまりは自分の手作りの貝雛に合う小さな桜橘が欲しくて
探していたのですが見つからず自分で作ることに。
小さい桜橘を作っていくうちに少し大きいものをそしてもっと大きいものを
と作るようになりました。
初節句の方から大人の方まで手作りのお雛様やお手持ちのお雛様に合わせていただいております。